2014-01-01から1年間の記事一覧

ほめ殺しのよっちゃん番外編

ほめ殺しのよっちゃんの部屋には、石油ストーブが一つある。これが、よっちゃんの暖房のすべてだ。 ストーブの上にはやかんが二つ乗っている。一つのやかんは、お湯を飲むためで、もう一つの方は、湯たんぽ用のお湯だ。そう、よっちゃんはお湯を飲んでいる。…

報告

13日のブックレット出版祝賀会は、とりあえず終わりました。ぼくの詩は、カミさんが朗読しました。 実はこの日は、カミさんも職場の忘年会だったのです。しかも、その忘年会の幹事役でもあったのですが、午後7時20分、 「すみません。わたし、どうしても行か…

それぞれの夜

ムスコ君は、阿蘇の「カントリーゴールド」のスタッフ忘年会とかで熊本へ行った。 カミさんは、今年卒業した青年の誕生会で、下田南のやはり同時に卒業した民宿経営の薮本さんちへ行った。ちなみに薮本さんは、今年73歳だと思う。それぞれの夜だが、やはり、…

やるべきか、やらざるべきか

路木ダムブックレットの出版記念会が一週間後になった。 先日、どう進めるかと話し合った。 まず、開会あいさつがある。続いて、乾杯の音頭。執筆者からの一言、参加者からの一言と進む。全体の時間は2時間だ。ここまででおよそ半分の時間が過ぎる。そのあい…

11月最後の日に

朝から冷たい雨が降り始めた。午後になって雨は激しくなり、風も吹いてきた。 そして、この日、郷土史家の鶴田文史さんが亡くなった。78歳だった。「祇園橋」の問題が持ち上がってから、鶴田さんの自宅で何度か会議が開かれた。9月には、集まった署名を天…

ネムノキの種

家の周りにさやえんどうを平たくつぶしたようなものが落ちている。 あちこちで見かける。 こんな形だ。 これは何だろう、と思う。 どこから飛んできたのか。 ぐるりと家の周囲を見渡してみると、あった。 ネムノキは、こうやって方々に種を飛ばしているのだ…

誕生日の椅子

どういうわけか、このところ椅子を作っている。 7月の大雨で裏山が崩れ、ヒノキともども小屋の屋根に倒れ掛かった。そのヒノキが何とか使えないかと思案していた。「製材」ということができないので、斧とハンマーでヒノキを割っていく。ヒノキは割れるには…

路木ダムブックレット

12月初旬にも路木ダムについてのブックレットが発刊されます。 原稿も出そろい、今は校正段階です。 出版社は、「花伝社」。 タイトルは、「『森と川と海を守りたい』〜住民が暴く路木ダムの嘘〜」と決まりました。 定価は、多分860円です。表紙に使われるの…

たましいの時間

おい、若いの。昼間の時間がだいぶ短くなったな。ちゃんと仕事してるか。 俺は山の家で暮らして改めて考えたことがある。 それは時間ということと、一日ということだ。 若いの。お前さんは時間は無限にあると思っているだろう。たしかに、時間は無限に存在す…

街中ギャラリー『あやかし堂』

彼は、もうどれくらい妖怪の絵を描き続けているのだろうか。 なぜ、妖怪なのか。 『男喰い(めんくい)』とタイトルがあった絵には、男を飲み込む妖怪女が書かれていた。しかし、と思う。 これは私たちが生きている世界そのものではないか。多分、こういうこ…

街中ギャラリー『紙芝居のグレッチ』

グレッチは去年も来た。 一年ぶりに会ったのに、どこか懐かしさを感じる。 多分、30歳くらいだろうと思って、 「グレッチさんはいくつ?」と聞いてみた。 「40です」 あっさりと返ってきた。 「40というと、昭和49年の生まれ?」 「どうして分かるんですか…

街中ギャラリー『イヌの記憶』

古い鉄材を使って不思議な作品を作る人がいた。 この作品、名付けて『イヌの記憶』というのだと。「以前、美術館で個展をやった時に名付けたものです。こいつはオスで、もう一匹メスがいて、そっちは『イヌの記憶違い』というんです。 腹を空かせたイヌがい…

野生種のサザンカ

小屋の脇に邪魔な木があると思っていた。 その木が、花をつけた。真っ白な花だ。毎朝のようにメジロが蜜を吸いに来る。以前に、自然観察指導員なる肩書を持つ友人が、 「本来の自生しているサザンカはないかなぁ」と言っていたことがあった。 「最近はツバキ…

秋色

サルトリイバラの実が色づいた。 里では、ツワブキの鮮やかな黄色の花が咲き乱れる。 そしたら、カエルまで秋色になって現れた。

本戸城の怪

時間が経つにつれて不思議に思われることがある。2008年、12月、カミさんは本戸城の、かっての二の丸があった場所で「お京の方」の一人語りをやった。 今から6年前のことだ。12月の半ばのよく晴れた寒い夜だった。ぼくは、舞台設営と焚火係だった。お京の方…

なんかなあ〜

金曜日、曇り空の下、阿蘇へ向かった。 ガソリンを2000円だけ入れる。物産館で太巻きとから揚げを買って昼飯とする。食いながら車を走らせるが、かなりボリュウムがある。から揚げの塩味の強さにも閉口する。 阿蘇に近づくにつれて雲が増えていく。写真右の…

イベント泣かせの台風

10月11日からの連休がまもなくだ。 日本列島には、イベントの企画があふれる。 しかし、また台風がやってくる。 今日の午後には900hPaにまで発達した。先週の台風18号以上の勢力だ。11日には福岡で『公共事業はなぜ止まらないのか』と題して、ダム関係の…

禍々しいもの

台風18号は、予想通りのコースを進んでいる。 現在の勢力は935hPa。南北に細長い姿は、どこか蜘蛛を思わせる。 この家の玄関わきで成長した蜘蛛は、こんなに立派になった。南の海には台風。しかし、九州の西に位置している天草は、夕焼けの中、10日月が昇…

災害列島

木曾の御嶽山が突然、爆発した。 火山灰と噴石が頂上付近にいた人たちを直撃した。死者は40人を超える。今日も自衛隊による遺体の収容と搬送が続く。 その前は、広島の豪雨被害だった。さらに、この夏は、北海道や四国、九州でも豪雨被害が続いた。個人的に…

Simple is the best.

今夜の夕食。 お粥と塩サバといっしょに焼いたししとう。お粥の作り方は、関東から犬二匹と猫一匹を連れて移住してきた笠井さんから教わった。彼女の家で飲み会があった日の翌朝、朝食に準備してくれたのがお粥だった。 「これ、おいしいけどどうやって作る…

山を走る

いえ、いえ、大したことではありません。 普段ならいったん街へ出て、国道の広い道を下田温泉へと向かうのですが、今日は山道を走りました。 山道といっても一応県道です。 20年前にこの道を走って、たびたび天草町の大江へ行ったことを思い出していました。…

小さな小さな花

庭というのか、山に続くわずかな開かれた土地で、2,3年放置すれば元の山に帰ってしまうような場所に、小さな花が咲く。名前は知らない。知らなくてもいいように思う。「野草」、それで充分な気がする。 どれも、直径が3ミリから5ミリくらいの小さな花だ。 …

マダム・ノグチのタコめし

昨夜は苓北で「観月会」と称しての飲み会だった。 中秋の名月だという。 夕方6時半過ぎ、大きな、白っぽい月が現れた。(写真なし)テッちゃんは、ススキやハギやカキの実やそのほか山の花を甕に飾り付けてから、市場に行った。その日に収穫したものを持って…

ようやく晴れた

なんという八月だったのだろう。 九月になっても昨日まで雨が降っていた。家じゅうがカビだらけになった。山の家はものすごい湿気なのだ。 竹とんぼもカビだらけになった。もちろん、バランストンボもそうで、こちらは一度ばらしてから大鍋でゆでる。これを…

ゲジゲジ

車から降りて家に入ろうとしたら、勝手口の敷居にゲジゲジがぶら下がっていた。むかし、20代の後半のころ、板橋にある8ミリカメラの組み立て工場で働いていた。1978年のころだと思う。 板橋というのは当時、カメラの町で、カメラの部品工場がいたるところに…

そのもの凶暴につき…

八月も今日で終わる。 今年の夏は、完全な日照不足だった。九州の場合、平年の20%くらいの日照しかなかったのではないか。農家の人たちが頭を抱えている。近所の田圃では、稲刈りのタイミングを失した稲が、刈られることもなく、そのままになっていたりす…

牛深公演終了

たまたまこの日だけ、青空が見えた。 CB400のバイクに乗ったブンちゃんも気持ちよさそうに現れた。 牛深の砂月に伝わる民話で、この日カミさんが選んだのは、腕が8本ある女と片目がつぶれ、片足が不自由な琵琶法師の話。いくつもの偶然が重なって、公演…

明日はカミさんの講演(公演)の日

天草市・牛深の「久玉ふれあいセンター」。 午前10時開演。 牛深の民話の一人語りとトーク、最後に牛深在住の詩人、山下陽一さんの詩の朗読。家から牛深の会場までは、およそ一時間かかる。で、家を出るのは、多分朝の7時半。 早すぎるじゃないかって?カミ…

これはだれ?

小さな蝶が、花の少なくなったシロツメグサにとまっていた。 しばらく見ていたが、シロツメグサの花から離れようとしない。 ゆっくりと羽を上下させている。部屋からカメラを持ってきた。 まだ、いる。 今日は、8月15日で、お盆だ。 この日、亡くなった者た…

雨の長期予想

気圧配置が梅雨時のそれと似てきた。 太平洋高気圧の勢力が、いまいち弱いのだ。 この気圧配置のままだと、西日本は雨が続くことになるし、もしも台風が日本に近づくと、台風は直接本州に向かうことになるだろう。 地球はとうに天変地異の時期に入ったのかも…