2015-01-01から1年間の記事一覧

希望、立つ。

何のことかというと、年賀状の冒頭の言葉です。 例年書いている「謹賀新年」や「迎春」、「明けましておめでとうございます」が、違うだろうと思えてきた。時とともに様々な状況は、悪くなることはあっても良くなることはないように見える。その中で正月もお…

山の家

山の家は日当たりが悪い。目の前の杉林が日光を遮る。だから冬至のこの時季、太陽が当たり始めるのは10時を過ぎてからで、それも午後3時には、太陽は再び樫の木などが生い茂る雑木の向こうに隠れる。 洗濯物はなかなか乾かないし、湿気はとれない。 太陽が当…

観察会

森、川、海の観察会が終わった。 講師には、「広島フィールドミュージアム」代表の金井塚さんをよんだ。金井塚さんは、京都大学霊長類研究所の出身だと思っている。 かってに思っているのだが、99%間違いない。フェイスブックの写真は、サルだし、アフリ…

11月の最後の陽射し

不安定な天候が続いた11月が今日で終わる。 11月は後半、一気に寒くなった。朝の最低気温が10℃を切るようになり、昼間の気温も10℃を少し上回るくらい。太陽の高度は上がらず、杉林を透ってくる光も弱く、光が作り出す光景は、一月前と比べても一時間は違…

7回目の福岡行き

去年の夏から始まった控訴審が、昨日で結審した。判決は来年の4月25日と決まった。 熊本では来春、知事選がある。判決が遅いのは、この知事選を考慮したものだろう。 どんな判決が出るか、まったくわからない。市川弁護士がそういうのだから、本当にわからな…

雨の誕生日 

昨日の朝は雨の音で目覚めた。 雨は、ほぼ一日降り続いた。 そして、今朝もまた、雨の音で目覚めた。 昨日とは比較にならないほどの雨が降り出した。時間雨量は、30〜40ミリになるだろう。 10月の中旬から晴天傾向が続いた。秋らしいさわやかな晴天だ…

誕生月のころ

<自分のこと> まもなく誕生日が来る。 そして、この時期、いつも憂鬱になる。それは、歳とともに加速しているようにも感じる。高校生のころ、ぼくは乞食になろうと思っていた。 それとともに、何者にもならないと決めていた。 教師にも銀行員にも、裁判官…

燃えるから火

原点に帰る 火は 燃えるから火 蝶は ひらひらと飛ぶから 蝶 蜘蛛は 精緻な糸を張るから 蜘蛛 カナリアは きれいな声で歌うから カナリア そして 人間は 考えるから 人間違うのだ それは たしかに一面ではあるが 全部ではない

蜂の巣

昨日、ハチの巣のことを書いたら今朝、蜂の巣が頭上から落ちてきた。 不思議な一致もあるものだ。ショウガの葉の上にカマキリがいた。 カマキリは一晩をショウガの葉の上で過ごしたらしい。カマキリの背中は露に濡れている。正面に回ってカメラを向けるとポ…

ハチの巣

ハチの巣は地名だ。多分、蜂の巣のようにも細かく整然と区分された畑が、山の頂まで続いていたことから付いた名前だろうと思う。 しかし、今はぼくが時折行くくらいで人の姿は見えない。人はいないのだが、イノシシはいる。あちこちにイノシシが掘り返した跡…

ヤモリが消えた日

朝晩の冷え込みが激しくなった。 一昨日、最低気温が16度くらいまで下がった。 以来、台所の窓からヤモリが消えた。 秋の花が咲いている。 サザンカも咲き始めた。これはショウガの花。ところが、秋の花に交じって春の花も咲いている。これはどうしたこと…

合同会議

鬱々とした状態を抜け出せないでいる。合同会議というのは、川辺川問題や現在は立野ダムの問題を主に取り組んでいる『県民の会』と、路木ダム問題で動き回っている天草の幾人かが顔を合わせる会議だ。 ほぼ、月一のペースで開かれている。 今年になってから…

クチナワ

天草は島国で、古い言葉が残っている。奈良・平安の言葉が残っていたりする。 その一つに「クチナワ」がある。何のことはない、ヘビのことをそう言うのだ。 で、ぼくはずっと、クチナワは、てっきり「口縄」とばかり思っていた。縄に口がついてヘビ。しかし…

「ウチ」の栗

連休中の好天が嘘のように、暗澹とした社会、政治状況が続いている。その影響なのか、なかなか憂鬱から抜け出せないでいる。大江健三郎は、代々木公園での集会あいさつで若者たちに対して、「君たちの短い言葉は新しい。希望を感じる」と言ったそうだ。それ…

福岡高裁6回目

去年の夏から始まった控訴審が、今日で6回目となった。 今日で結審かと思われたが、違った。次回は11月25日となった。蒲島熊本熊本県知事や今本博健京都大学名誉教授、それに中島凞八郎熊本県立大学名誉教授の証人申請を裁判所が採用しなければ、次回1…

災害列島

阿蘇山が今日爆発した。桜島も箱根も、導火線に火が付いた状態だ。去年は御嶽が爆発し、多くの人が亡くなった。九州を襲った台風の後片付けも済まないうちに、関東から東北までの広い範囲で大雨となった。堤防が決壊し、濁流が市街地へ流れ込んだ。今日も行…

やはり9月も雨っぽい。

忘備録として先月の台風で、苓北町民の会の案内看板が飛んだ。 これはつくってからもう15,6年は経つだろう。畑の脇の小さな木製の看板だ。今年の環境会議のときに見て、そろそろ変えなきゃと思っていた。9月中には何とかしよう。 先週の木曜日に天草ア…

今年の夏の天気概況

6月と7月は雨が続いた。 7月の後半からは、一転して猛暑。猛暑は、しかし、旧暦のお盆までだった。 お盆を過ぎると、天気は不安定になった。そんな中、8月25日には台風15号が九州を駆け抜けていった。 普通、台風は暖かい湿った空気もいっしょに持っ…

アブラル・ドナルの憂鬱

乾いた空気と容赦のない太陽は 地上にいくつもの墓標の丘をつくった他にはどんな理由もない 戦争も飢餓も 伝染病も 放射能も一つの墓標の丘には 三百年の命が眠る 三百年? その間に生まれ 死んでいったもののすべて生まれて目が開き 父母の言葉を聞き 立ち…

台風15号

朝からポツリポツリと雨が降り出した。 屋根の上にいた与作がガサゴソと騒がしくおりてきた。台風が近づいている。 台風は、反時計回りの巨大な渦巻きだ。台風の右側が雨も風も断然強い。台風全体のエネルギーを10とすると、台風の左側は2、対して右側は…

カミさん、東京へ

今日、カミさんが東京へと発った。 三年振りの里帰り。熊本空港までは雨だった。 空港についても雨。でも、1時間ほどで雨は止んだ。午後5時、目的地についたとカミさんから電話があった。 「今、着いた。ありがと」 日常から非日常への転換がうまくいかな…

稲刈り

昨日、苓北の哲ちゃんから電話があった。 「明日、稲刈りをするけどいいかな」 6月に降った大雨で、哲ちゃんの田んぼに大量の石が流れ込んだ。 石だらけの田んぼには、コンバインが入らない。石の間から伸びた稲は、人力で刈り取るしかない。 助っ人が総勢…

積乱雲

昨日、今日と特に暑い。 熊本市内は、36℃、天草でも35℃近くまで上がっている。 風もない。東京ではイカれた大臣が「ミサイルは武器ではない」と発言したそうな。 武器と弾薬を分ける議論がそもそもおかしいのだが、ここまでくると「アキレスと亀」の詭弁…

紫蘇ジュース

連日、暑い。 6月、7月の雨続きの天気から一転しての夏空。与作もこの通り、夏バテ状態。 この夏、我が家では紫蘇ジュースが人気だ。 去年の夏には4,5本だった紫蘇が、今年は畑の半分を占拠している。この紫蘇を何とか利用できないかと探したら、紫蘇ジ…

タラの木の花

山の家に来てタラの木が身近になった。 今年の春には若葉をてんぷらにしてよく食べた。 そのタラの木が夏の日差しを受けて、花をつけた。去年はこの花を見た記憶がない。 タラの木は、若葉を摘み取るとそこから新しい芽を出す。今年は、家の周囲にある10本…

満月

今夜は満月だ。特に今夜の月は「ブルームーン」というらしい。 一月に2回満月を迎える今夜の月をそう呼ぶらしい。まったく、訳が分からない。それで、最初の写真は十三夜月。なぜか、暑さに参っている与作がいたりして。 で、今夜の満月。山の家では、月の…

八日月

台風が近づいているせいで、空も森の木々も騒がしい。明日が台風本番。最近の政治・社会状況は、まさに目を覆うばかりだ。 人間はここまで愚かになれるのか。 保身と欲望とは、それほど魅惑的なことか。 人として 毅然と立つのは、そんなに難しいのか。長淵…

手杓子山(テシャクシヤマ)

ここへ来るといつも地名について考える。 昭和31年、雲仙国立公園に天草が加わって「雲仙天草国立公園」となった。その後、山の名前が変わる。 どこかの高名な学者が来て、「千巌山」と名付けた。 ではその前はどう呼ばれていたか。「手杓子山(テシャクシ…

梅雨明けまじか

久しぶりに青空が見えた。 朝の雲仙岳。 午後になると積乱雲が発達してきた。気温はぐんぐん上がる。蒸し暑い。日本の南には、三つの台風。 このうち10号、9号は中国大陸へと向かう予想になっている。問題は11号だ。どのタイミングで北上するか。昨日、…

トンボあるいは悟郎さん

写真は、雨が降り出す前のラベンダーの花にとまったトンボ。 この後、雨が降り出してトンボは見えなくなった。今日は約束した午後1時に獣医の悟郎さんが来た。二匹の猫に予防中射をするためだ。 注射の処置は、10分、いや5分で終わる。カミさんがお茶を…