災害列島


木曾の御嶽山が突然、爆発した。
火山灰と噴石が頂上付近にいた人たちを直撃した。死者は40人を超える。今日も自衛隊による遺体の収容と搬送が続く。
その前は、広島の豪雨被害だった。さらに、この夏は、北海道や四国、九州でも豪雨被害が続いた。

個人的には、もう何年も前から、この国は「災害列島」と命名されてもよいと思っていた。そうすべきであるとも思っていた。そうすることで、個々人の、今を生きる心構えが違ってくるだろう、と。

私たちは、大地は動かず、永遠にそこにあると思っている。
昨日があったように今日もあり、今日の続きの明日もまた、やってくるのだと思っている。

年金も保険も貯蓄も、きっとまたやってくる明日のための備えに他ならない。
しかし、災害列島では、いつ、あなたの明日が断ち切られるかわからない。


いま、日本のはるか南の海上台風18号があって発達中だ。
この列島に災いをもたらすのは間違いない。災いの中心は、おそらく、沖縄から始まって、東海から関東になるだろう。
「生き延びよ」と願う。
放射能からも、自然災害からも……。