2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

願い石

どうも毎日鬱々としていていけない。 外界は日増しに寒くなってくる。この寒いさなかに総選挙だなんて、もっと寒くなるようだ。鬱々の原因の最大のものは、総選挙だ。 前回、少しは変えてくれるだろう、と思って民主党に投票した。ところがどうだ。今思えば…

ネコどうし

ようやく二匹のネコが共存関係になった。 ニイちゃんこと与作が台所に居を構えてから二カ月近く。台所から居間に侵入してからひと月。寒くなったので居間にストーブを置いたら、そのストーブのあちらとこちらでお昼寝。昼間の時間の半分は寝ている。それから…

誕生日のころ

だいたい3年に一度、誕生日のころに運転免許の更新がある。前回は3年前だったが、その前は5年だった。で、今回は、また5年に戻った。シートベルトの引っ掛け作戦が功を奏した。シートベルトは、カチンと差し込まない。肩に引っ掛けるだけだ。お巡りさん…

獣医の悟郎さん2

悟郎さんの話はまだ続く。 「いったい、だれが悟郎さんの「説」に反対しているんですか。その中心人物はだれですか」と聞いてみた。 「そりゃ、善久だな。善久ときたら、悟郎の言うことは正しい。しかし、やっぱ、コレジオは河浦だ、と言う。一足す二は三だ…

獣医の悟郎さん1

チビスケの頬がまた化膿して腫れた。 天草から熊本市内に拠点を移した獣医の悟郎さんに電話したら、今日、そっちに行くから寄ってみるということ。2時ごろになるというので待っていた。 悟郎さんは2時きっかりにやってきた。袋いっぱいのナスを持って。 「…

やさしさの王国

空には雲が浮かび 風が吹き 木の葉が舞い 一匹のアリの上に落ちる きみは一部始終を見た とうの昔にこの世界を離れた雲と 気まぐれな風と 春の芽吹きのために葉を落とす木と 突然の暗黒に戸惑うアリと きみは立ち止り そっとつまんで 木の葉を持ち上げる ア…

内なる時 

母は85歳だ。父が死んだ後、一人で暮らしている。昨日、首が痛いと言い出した。しばらく前から膝が痛いといって、整形外科へ通っている。今朝、病院へ行くため迎えに行っての車の中でのこと。助手席で独り言のように話し始める。 「昔はなんであんなに早くに…

大陶磁器展

何回目かの大陶磁器展。 毎年11月の初め、やきもの屋さんたちの懐かしい顔がそろう。 今年は遠くからの出展が目立つようだ。宮崎や山口といったプレートがある。 その山口の彼とは、4月、阿蘇高森で一緒だった。 「おれには師匠はいない」と豪語していた。東…

竹トンボ

日曜日の夕方になると遊びにくる近所の子どもたちに、 「おじちゃん、なんか作ろう」と誘われていた。 「なんかってなんだろうねぇ」ととぼけていたら、子どもたちは工具箱から釘とハンマーを持ち出して、作業台にしている丸太の切り株に釘を打ち込む。 「こ…