2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

願い

おいしいものが食べたいね おとうさん すこうし甘くて サクサクしていて たとえば たとえばさ 虹のドーナッツおいしいものが飲みたいね おかあさん 海と森とにあふれる霧を ぎゅっとしぼって たとえば たとえばさ 霧のレモンティ楽しい歌うたいたいね おねえ…

願い

楷書

カミさんが書道教室に通い始めて2カ月になる。 今月の手本は、『丈夫は四海を志す』だった。これを漢文通り『丈夫志四海』と書く。 「我は海の子の世界だな」とおれは笑っていた。 昨日、弟の13回忌の法事があった。白い封筒に、御仏前と名前を書いてもら…

うるんだ目

高校生の頃、君はうるんだ目をしているといわれた。 その意味がよくわからなかった。 最近、わかった。要は、泣き虫なのだ。一日の半分は、泣いている。 涙をふくティシュペーパーがはなせない。 人生は悲しい。 喜びと悲しみを秤にかけた事があるかい。秤は…

ラブソングが生まれるまで

40年かかった。 当時、21歳だったぼくらは、60歳になった。 まもなく、生まれる。今年中には。たぶん。 どんなラブソングかって。 それは言えない。 彼女の許しがでるまでは。

阿蘇たかもり アート&クラフトフェア

行ってきました、阿蘇高森へ。天草から車で3時間半。金曜日、延々と走りました。阿蘇の外輪山のネコ岳のふもとが会場です。桜は、まだ、つぼみのままです。途中までは満開なのに。 出展ブースの数は、40。おれのブースは、A-2。両となりは女性。右隣は、…

春は悲しい

45年前、学生服の胸のポケットに三本の鉛筆をさして、高校受験に行った。 消しゴムはもたない。 自分が考え、判断したことは、消さない。そう考えていた生意気な15歳だった。 高校生になって、生意気なやつはおれだけではなかった。 鮫ヤンは、その中でも際…

葦原に茫々の風が吹く

人間の歴史は、ほぼ1万年周期ではないのか、と思う。 我々は進化するのではなく、退化を続ける。科学技術の発達なんていうのは、まったくの見せかけにすぎない。時とともに、便利さとともに、人の中心には大きな空洞が生まれ、それが成長していく。人の社会…

あたらしい村