2014-01-01から1年間の記事一覧

観光って?

久々の城山。天草切支丹館。 赤い屋根の建物は遠くからも目を引いた。ぼくもそうだが、天草を離れた人が再び天草の土を踏むとき、赤い屋根の切支丹館が出迎えてくれた。これがかっての切支丹館。そして、壊されていく切支丹館。2008年2月の写真だ。 現代口上…

路木ダム裁判、控訴審

今日8月4日は、第一回目の控訴審の日。 天草からは乗り合わせて、9時に出発。天草は、激しい雨。午後1時15分からの門前集会に間に合わせなければならない。九州道も雨が降ったり止んだり。大宰府から都市高速へと入り、福岡高裁到着は1時10分前。幸い福岡…

カボチャ、カボチャ

六月ころだったか、カボチャを買ってきて食べた。調理の前にワタごと種をとってしばらく日に干していた。ちょっと早いかな、と思いながらも、そのうちの種を5,6個植えておいた。 そしたら双葉が出、やがて本葉がでてきた。カボチャはみるみる成長し、花を…

夏、本番。

今日の天草は33℃。空気全体がモワッとしている。こんな暑さの中、タラの木が花をつけた。家の周りでタラの木は次々に棘のある葉を広げる。ざっと数えただけで10本以上のタラの木がある。 この暑さの中、ネコどもは?と探した。 いた。チビスケは木陰での…

8月4日は「路木ダム裁判」控訴審。

アホな熊本県が控訴したものだから、福岡高裁まで行くはめになりました。8月4日(月)、午後2時開廷。福岡高裁501号法廷。行ける人はいませんか。なお、当日の午後1時15分から「門前集会」です。 ここまで書いて、「おや」と思う。「アホな熊本県」…

梅雨は明けたけれど…

まだ上空では冷たい空気と暖かい空気がせめぎあっていて、すっきりした夏空というわけにはいかない。空を見ていたらチビスケがやってきた。 遅れて与作も来た。『犬は人に付く。猫は家に付く』とよく言われる。しかし、うちの猫の場合、完璧に「人に付い」て…

第31回天草環境会議

予想していたことだが、やはり福島からの報告が最も重く残った。 被害者同士の分断と対立。効果の見えない除染に何兆円もつぎ込む。除染した汚染物質は、行き場のないまま野積みされる。報告者は、東京経済大学の尾崎さん。 報告が終わったとたん、『水俣学…

  アカテガニの夢

川原の土手に棲むアカテガニでございます。 久々に雨が降りました。われらアカテガニは、雨に心が弾むのでございます。 川面に雨粒がはね、山は白くかすんで、その上を黒雲が覆って、遠くでドコドコドコと雷鳴が聞こえます。もう、じっとしておれません。土…

昨夜、すさまじい雨が降った

久しぶりの豪雨だった。雷と一緒になって、まるで地面全体が鳴動していた。牛深地方では24時間雨量が375mmといっていた。ここ本渡でも300mm近くは降っただろうと思う。明け方近くになって、雨雲は次第に北上していった。 それで、夜が明けてみたらこのあ…

雨に咲く花

この花が咲くときはいつも雨だ。 損な花だと思う。どうして雨の時期を選んで咲くのか。しかし、見方を変えると、雨の中に咲く鮮烈なオレンジの花は、それだけで周囲を明るくしているじゃないか。 役割、なのか。さよう、と花は答える。 ミツバチのためにも。…

腰痛

昨日の朝、雨が止んだのを見て裏の山から屋根へ跳んだ。瓦はまだ湿っている。瓦に降り立った瞬間、腰に軽い違和感が走った。雨漏りの箇所があって、そこへシートをかぶせようとしたのだ。それからだ。徐々に腰が痛くなってきた。 今日は完全休養日。一日横に…

不吉な赤い虫

イノシシが落ち葉と土の混じったところを掘り返した。ミミズをとるためだろう。 ぼくはスコップを持って、イノシシが掘り返したところを脇に寄せようとした。 赤い木の実が落ちている、と最初は思った。しかし、よく見るとそれは動いている。 赤いアリを想像…

六月から七月へ

六月と七月の間には、大きな川がある錯覚があって、月末になっても七月が来るのは、「まだ、先のことだ」と思ってしまう。 しかし、そう錯覚していているのは僕だけのようで、みんなは七月の予定を思いえがいて、準備をしている。昨日、苓北で環境会議の準備…

しわぶる

ようやく雨が止みました。家の前の道路には、ねむの木の花が落ています。 それから、美味しいのかまずいのか分からないキノコも。 畑にはスイカの葉の上にカナブンがいて、どう見てもスイカの葉をしゃぶりながら食べている様子です。 天草の言い方で「しわぶ…

雨の一日

軒下でトンボを作っていたが、雨が降りこんでくるし寒いので早々に切り上げた。タンスから長そでのシャツを引っ張り出した。 ならばと、部屋に座り込んでトンボの色塗りをやっていたが、やはり寒い。温度計は20℃ちょうどから動かない。 パソコン画面で天気…

炎のかたち

誕生から消滅までの短い時間の中に 炎はすべてを表現する 道化師 実直な教師 放蕩息子 臆病と勇気 冒険と危険 今夜も月明かりの中 火を焚こう

上空の風と地上の風

上空の雲は南西からの風に流されている。ところが、地上の風は、ほぼ北から吹いている。 我々は地上で翻弄される。 高みの風の向きなど、そもそも見ないし、見えない。「人は、自分の目の高さ以上のものは見えない」こういったのは、シモーヌ・ヴェイユだ。 …

6月4日のこと

子どものころ、6月4日は「虫歯予防デー」だった。それから6月10日は、「時の記念日」だったか。その「時の記念日」を待ちわびるようにして、今日、時計草が花を開いた。 この時計草、もう10年以上前に植村先生からもらったものだ。 「絵を描けば」 そ…

山からの風

五月最後の今日は、気温は30℃を超えていたのではないか。 「お天道様は容赦ということを知らないらしい」(『レストランクロスケ』)を思い出してしまった。こんな暑さの中、山ではツツジが咲き始めた。自己主張をしすぎるわけではなく、しかし、スカーレ…

生き物たちの夏

畑の外側の地面に、蝶が4匹。枯葉かと思い危うく踏みそうに。寸前で飛び立ったので蝶だと分かった次第ですが、 どうもこの蝶、花ではなく地面から栄養分を吸収しているように見えます。 畑の作物はとりあえず元気に育っています。 最も成長が早いのが、トマ…

サルトリイバラまたは……

サルトリイバラまたはダゴの葉、父親の世代は「クァッカラ」。五月の節句に、まだ柔らかいこの葉っぱの上にダンゴをのせて蒸していました。母親は歳をとり、毎年作っていた五月のダンゴを作らなくなって何年になりますか。 月日は巡り やがて わたしのいない…

久々の路木ダム

湛水試験中のダムは、満杯。 今は、一日60センチを目安に水位を下げているのだという。 この状態から7〜8メートル水位が下がるらしい。水没の危機にある木々も救われると。 今日は長野県から路木ダム視察の一行が訪れた。途中、タラの木があった。 「あれ、…

満月の夜

満月の夜 何を語りましょうか 音もなく月は現れ 命の悲しさと喜びを空いっぱいに奏でる お嬢さん何を歌いましょうか何を歌いましょうか 天使までが立ち止まるこの夕暮れ 海の片方に陽は沈み もう片方からは金色の月 あなたは帰るのも忘れて 恋しい人が海で死…

森の書斎

お気に入りの場所はおのずと決まってくるもので、現在、ここがお気に入りの場所。 森の入り口。人と獣たちの境界。机と椅子があれば、そこが書斎。 蝶は自由に行き来する。人の領域、獣の領域。

詩の言葉は予言の言葉か?

今日一日、以前に書いた詩の一節を思い出していた。 郵便屋さんは 思い出したように町の便りを運んでくるけど 悲しい話や くらい話が 「私たちの家」を覆うことはない 『ムーラン・ルージュ』という何気ない詩だ。 ムーラン・ルージュはこう 言いたかったき…

フクロウの声が聞こえる

夕食がすんで、あまりの静けさにボ−ッとしていると、遠くで 「ホウ、ホウ」と声がする。しばらくして、また、「ホウ、ホウ」。 フクロウだろう。初めて聞いた。先日の夜には、台所の窓に何かがぶつかる音がした。食事中のことだ。外は三日月から2日ほど経っ…

雨模様の一日

雨の一日になった。 雨は、明日も続くらしい。雨はいつかは止むが、2011年の3月11日にあらわになったこの国の狂気は止む気配はない。 「衆愚政治」という言葉は好んで使いたくないが、現在の日本の状況はまさしくその言葉通りとなった。政治の世界から「思想…

山の暮らし

山といっても市の中心部から車で10分くらいだ。 山に向かって走って、途中右に入って、100メートル。突き当りを左へ200メートルで着く。不思議な空間だ。玄関先に蔓状のものが伸びてきて、じゃまっけだと思っていたら、それは白い藤の花の先端だった。今日初…

祇園橋

天草の中心部に本渡という町がある。その昔は、「本戸」と表記したらしい。祇園橋は、その本渡町の、さらに中心にある。 国指定の重要文化財でもある。なんでも、実際に流れている川に架かる石橋では日本一の長さらしい。話はここから始まる。先日、郷土史家…

与作とチビスケの山の生活

こう、写真で見ると野生を満喫してように見える与作だが、なんのことはない。甘ったれで、弱虫の与作に変わりはない。 山には、白黒ブチの大きな猫が徘徊していて、そいつと遭遇するたびに甲高い声を上げて逃げ帰ってくる。 むしろチビスケの方が、頻繁に山…