曇天
まったく、近頃、太陽を見ることが少なくなってしまった。
雨は降ったり、止んだりで憂鬱このうえない。
牧水が歌ったのもこんな時期だったのだろう。
降るべくは降れ
照るべくは照りいでよ
今日の曇りは我を狂わしむ
大江で塩づくりをしていた「まっちゃん」が亡くなって一年が過ぎた。
人は死に対してあらがえない。いや、あらがえないのは人ばかりではない。以前紹介した小さな赤ネコも5月末に死んだ。タキの子どもは2匹になった。
その2匹。
手前の白っぽい子ネコがチャップで、三毛をジャミと名前を付けた。
曇天の空の下、小さな小さな希望だ。