2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

月例朗読会

昨年の12月から始めた、毎月最終日曜日の朗読会がさっき終わった。 居酒屋レストラン『ばってん』での、ワンコイン朗読ライブ。 今日は、太宰治の『女生徒』から「おさん」の朗読。『方丈記』から始めた朗読会が、そろそろ1年になる。 もともと、2011年3月の…

ザルネコ

このあいだから少し暖かい日が続いた。ニイちゃんがいつもの寝場所にいない。振り返ると、台所のテーブルの上にいた。ザルに入って。 だいたいはぼくが作業しているわきで、木の箱に入っている。 このニイちゃん、どこかとぼけた顔をしている。手足が長い。…

じゃんけん市長

「じゃんけんって、やったことあるだろう。 いつの間にか、「最初はグー、じゃんけんぽん」が普通になった。 しかし、もともとはちがった。 「ぱっと開いて、じゃんけんぽい」。 これが正統。 しかし、これにもそれ以前があった。 「ハサミではさんで、じゃ…

どこから来たのか

どこから なんのために こんなにも生きづらい世に きみはやってきたのか 町を歩くきみの姿はさみしく いつもかなしい その姿はすべてを失って 漂浪する 空腹の子犬に似ている きみよ だが 今日があったように明日はない 世の多くの人が 今日があったように明…

竹灯り幻想2

赤い色はやさしい 赤い色はあたたかい 炎の色 熱せられた鉄の色 赤い色は強い 一切を圧倒して 強い 太陽のように強い

来年の夏のための準備会

来年の夏、天草環境会議は30年をむかえる。そのための第一回目の準備会が、今夜、苓北町であった。2日間にわたる会議の中身を詰めていくこと。30年の運動を記念誌としてまとめること。殊に記念誌については、月一のペースでテーマごとに進めること。A4…

竹灯り幻想

雨が降らなかったので、先週に続いての山行き。 竹との格闘。それにしても、きりがない。7月に行ったきりの「畑」は、かくのごとし。 かって、ここが畑であった証しはどこにもない。足もとを見ると、小さな青い花びらが無数に落ちている。葛(クズ)の花び…

ゴミが好き?

ニイちゃんはゴミが好きだ。 庭で作業していると必ずやってくる。そして、ゴミの中を転げまわる。カンナくずを爪に引っ掛けて口に入れる。 「ペッ、まずい。もっと、うまい物作りなよ。かつお節とかさ」 ノコギリにちょっかいを出す。往ったり来たりするノコ…

漫才『ナンバ式』

同級生の二人は、高校卒業後、関西と関東にわかれました。そして、月日は流れて、めでたく定年退職。退職後に故郷で再び出会います。漫才コンビ『オジサンコミック』の誕生です。 「ロンドンオリンピックが終わりました。選手・役員のみなさん、お疲れさまで…

ハチノス

ハチノスは、蜂の巣だ。このあたり一帯を指す。かっては段々畑だったところだが、今は写真の現状だ。月に一度くらいのペースでぼくは山に入り、竹を切る。今はまだ見えない将来のために。 ハチノスは、蜂の巣がたくさんあったからではなく、山全体が蜂の巣の…

月の夜の会議

「満月を見れるのは、30日に一度だ。ざっと数えて一年に12回。10年で120回、100年で1200回ということになる。今夜は、それぞれが見た満月の回数から発表してもらおうか」 「いちいち覚えちゃいないよ」 「おれもさ。1000回くらいまではなんとか数えたがね。…