2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月の夢

憂鬱な日が続いている。 それで、こんな夢を見、こんな詩を書くのだろう。 針の山に登れ 針の山に登れ 針の山からこの光景を見よ かって生きていた亡霊たちよ海は黄色く乾いて 風化した珊瑚が砂に混じり どこまでも続く川はかっての痕跡だけを残し 川底の石…

春の海

去年の12月からの看板を苓北まで昨日届けた。 ブロックの真ん中の穴に流木を立てて、メインの表札をやはり流木の板に彫り込んだものをつけた。大きさは60センチ×20センチくらい。 「黒で、てかてかしないのがいいな」という注文主の意向を尊重して、全体にく…

違和感のある春

この冬の寒さを生き延びたスミレが、最も多くの花をつけている。不死身のスミレと呼ぼうか。 にしても、この春はどこか変だ。6年前に東北で地震と津波があった。そして、原発が壊れた。 実は、その前の年の12月が僕の釣り納の時となった。ほぼ毎週のように行…

山桜がまだ咲かない

例年だとこの時期には山のあちらこちらで咲く白い山桜が見られるのだが、今年はまだ見られない。 山桜は、まだ蕾のままで沈黙している。桜の開花については、今年は東京が最も早かったのではないか。 たいていは、3月20日の頌徳際のころには咲き始めたソメイ…

与作の墓

畑の片隅に与作の墓を作った。ラヂオから流れるパク・クネ大統領罷免のニュースも、森友学園の話も、5月を機に南スーダンからの自衛隊の撤収の話もどこか空々しく聞こえる。 私たちが目指したものは、こんな低劣な社会ではなかったはずだ。 さようなら、与作…

与作の思い出

与作が昨夜、息を引き取った。 ほぼ、5年一緒に過ごした。正月までは元気だったのだが、1月の後半から急激に悪化した。 悟郎さんの往診が4回。こちらから行ったのが一回。昨夜、カミさんが帰ったのが夜9時半過ぎ。ぼくは、「ピース天草」の世話人会だったが…

初めて見る蛾

昼飯の準備をしていたら、天井からゴミのようなものが落ちてきた。 つまんだら動いている。どうやら蛾の一種らしい。それにしても不思議な格好をしている。まるでグライダーのようだ。 手のひらにのせて表へ出て写真を撮った。 まあ、見てください。 与作が…