合同会議


鬱々とした状態を抜け出せないでいる。

合同会議というのは、川辺川問題や現在は立野ダムの問題を主に取り組んでいる『県民の会』と、路木ダム問題で動き回っている天草の幾人かが顔を合わせる会議だ。
ほぼ、月一のペースで開かれている。
今年になってから、これに「再発見!天草の海・山・川」の会議が加わった。

午前中に「再発見!」の会議をやる。で、午後は路木ダムに関する話し合いをする。
場所は、天草市の公民館。公民館の予約をとるのは、ぼくの役目。


会議が終わって公民館の駐車場で植村さんと立ち話をした。
植村さんというのは、大阪大学大学院助教授で退職した植村振作さんだ。
「奥さん、どうしてるの?」と植村さん。
「来年の三月までは、天高定時制です」
「そのあとは?」
「どうしようかと悩んでいます。東京へ行くことも考えています」
「そうか」
「生きにくい社会になってきました」
「おれたちの責任でもあるな」
「そうですね。まさしく、おれたちの責任ですね。こうでない社会を作ろうとしてこんな社会を作ってしまった。まさに、おれたちの責任だと思います」

憂鬱な日々は、まだ続く。