山の家

 山の家は日当たりが悪い。目の前の杉林が日光を遮る。だから冬至のこの時季、太陽が当たり始めるのは10時を過ぎてからで、それも午後3時には、太陽は再び樫の木などが生い茂る雑木の向こうに隠れる。
 
 洗濯物はなかなか乾かないし、湿気はとれない。
 太陽が当たるありがたさはネコたちもよく分かっている。