日記

ウグイスがまだ鳴かない

去年、ウグイスの初鳴きを聞いたのは、2月28日だったと記憶している。 今日は3月10日、そのウグイスの声が聞こえない。 スミレの咲きかたも遅い。 それほど、今年の冬は寒かったのだろう。 自然も社会もおかしくなっている。 何をつなげるのかと考える。

春の嵐

2月最後の日は、嵐となった。 風が強い。風速は20メートルになる予想だ。瞬間的には30メートルの風が吹くだろう。 1月の大雪で折れた木の枝があちこちに引っかかっている。この風で落ちてこないかと心配している。今夜、カミさんは7時ごろの帰りとなるだろう…

雨の旅立ち

あいにくの雨となった今日、調査旅行を前に帰省していた娘が口之津に向けて旅立った。 どことなく「研究者」らしくなったじゃないか。与作がいたら、そう言うだろう。 それにしてもこの国の現状は目を覆うばかりだ。それは、政治においても教育においても、…

空ばかり見ている

どうも最近、空ばかり見ている気がする。 地上の出来事が嫌になったのかもしれない。今日の空には、海鳥が飛んでいた。

籠城二日目

昨日の朝、起きたら真っ白だった。 雪が降るのはわかっていた。問題はどれくらい降るかだ。 それが、この通り。 雪は今日も降り続け、籠城二日目となった。明日の「再発見」の会議は中止。 夜の苓北の新年会は予定通り。のんべぇの男たちには困ったものだ。…

今年一年

夏までのことはあまり印象にない。 問題は夏だった。忘れもしない7月27日。その何日か前に大工さんが来て、雨漏りの修繕や雨どいの付け替えをやってくれ、裏山の雑木までも切ってくれた。 後始末はぼくの仕事とばかりに勇んで片付けにかかった直後だった。手…

三寒四寒

一週間丸々寒かった。 朝起きたら、台所の温度計を見るのが習慣になっているが、この一週間3℃から5℃で推移した。 寒さにやられたのか、カミさんが風邪を引いた。テッシュペーパーの箱があっという間にカラになる。病院に行ったが、インフルエンザではなさ…

12月

12月も半ばを過ぎた。 今日は一日冷たい雨が降った。 予報では明日も同じような天気が続く。 あつくしずかに語れ2 詩人よこの世界の どこにも属さず ついに 何ものにもならなかった詩人よ 頑なに意思を貫いた詩人よ あなたがあなたの一生を通して 証明し…

雨の路木川

25日、土曜日のシンポジュウムに続いて日曜日は現地見学会だった。 心配していた通りに雨。 しかし、雨の路木川も悪くない。 そう思って見ていたのは、ぼくだけかもしれない。 路木ダムから見る古江岳は霧。 人間はどうして滅亡に向かって歩くのだろうか。 …

晩秋のチビスケ

今の時期、この家に朝日が当たり始めるのは朝の8時ころだ。 そして、最も早く日が当たるのは、小屋の屋根であることをチビスケは知っている。 それまで浴槽の蓋の上で寝ていたチビスケが、朝8時になると外へ出たいと催促する。今日、午前中は晴れていたが…

最後のヤモリ

ヤモリは虫を食料にしている。 次第に冷えてきて、虫も少なくなった。 それでも最後に残ったヤモリは窓に張り付いている。 今日は晴れて穏やかな一日だったが、明日は夕方から雨の予報だ。 どうする?ヤモリ。 いつまで、そこにいる? もう、みんなは暗い戸…

サルトリイバラの実が赤くなった。 九州ではカカラと呼ぶ。多分。 しかし、天草ではぼくの父親の世代までは「クァクァラ」と呼んでいた。天草では、「か」は、「クァ」と発音した。 ここでは、ずっと運動会は運動クァイ」だし、会社は「クァイ社」だった。 …

選挙

ぼくが20代の初めのころ、小選挙区制の議論があった。 これに明確に反対したのは、共産党だった。 しかし、それからしばらくして、小選挙区制度は施行された。 やがて、国鉄が民営化された。同盟や総評という呼称を聞かなくなった。加えて、日教組も聞かな…

この頃

一昨日は、久々の苓北での飲み会。名目は『観月会』。 みんな歳をとった。哲ちゃんたちの連れが六十八となる。シゲキさんは、大腿骨の手術・入院から昨日帰ったばかりだ。「来年は古稀の祝いばせんばんな」 「来年はまだ六十九じゃなかと。一年早かばい」 「…

網を張る

部屋の隅にクモが糸を張っている。その糸に昨日ハチがかかった。クモが2匹近づいてきて、暴れるハチに時間をかけて糸を巻き付けていく。クモは意外と小さい。 網を張る、ということを考える。一対一では勝ち目がない。そこで網を張る。そして、ひたすら待つ…

二度あることは、三度あった

7月27日の目の負傷を一回目とすれば、先日のアブとムカデに刺されたのが二回目。そして、8月27日に三回目が起こった。 うちの庭には残飯を食べにタヌキがくる。明るいうちだとカラスが来て食べてしまう。タヌキのために、暗くなってから残飯を持ってい…

うちのカミさん

5年ぶりくらいにトースターを表に出して掃除してた。5年分のパンくずが出てきた。その最中、お尻にチクリと痛みを感じた。アブだった。ズボンの上からだったし、大したことはないだろうと思っていたら、次第に痛み出し、腫れてきた。午後3時くらいのこと…

この社会

どんどん薄っぺらになっている気がする。 許容範囲が狭くなり、懐は浅くなり、つまりは、息苦しい。カミさんが知り合いの不動産屋をたずねた。 「車三台がとめられて、ネコが飼えて、そんな家はないでしょうか。」 「ない、ない。そもそも猫がいるというだけ…

若杉さん

先日、目医者で偶然、若杉さんと会った。 「どうしたんですか?」 お互いが同時にそう言った。 「白内障の手術をしたんですよ」と若杉さん。 「河浦は田舎でしょ。買い物に行くのも、病院に行くにも車がなくては話にならんとですよ。免許の更新のために手術…

右目負傷

この27日、右目を負傷した。何日か前、桐建設の大工さんが、雨漏りの修繕をしてくれ、その際、裏山の雑木をほぼ全部切ってくれた。ぼくは切った木を燃やす役目。 木の中に山ツツジの細い木が混じっていた。これはそのうちに何かに使えるかもしれない、と思っ…

イノシシはサトイモが好き

シソジュースが少なくなったので、今夜から明日のためにも作っておこうと、畑に行って驚いた。 サトイモの茎が残らず倒されて畑の土には掘った跡がある。イノシシだ。それにしてもと思う。去年もやはりサトイモはイノシシにやられたが、それは9月になってか…

7月のこれまで

気づくと7月も半分を過ぎてしまった。2日の日曜日には苓北で環境会議の看板をつくっていた。 つくっていたといっても、33を34になおし、8と9の数字を入れ、会場が集会所からコミセンに変わったのでコミセンの文字を加える。しかし、枚数がある。道路…

半分の夏空

なつかしい夏空が見えたので車を止めて写真を撮った。 島原の方角は、概ね、天草からすれば北に当たる。そして、振り返って驚いた。 黒い雲が立ち上がって、これから空を覆いそうな勢いだ。 思わず、 ”暴虐の雲 光を覆い・・・・”と歌ってしまった。7月の内…

ひどいなぁ、アベ政治

いや、もっとひどいのは、日本人の総体なのかもしれない。 この期に及んでも約4割が、現政権を支持する。 彼らを覚醒させる方法は、ない。ついにこの国が亡ぶまで、ない。それにしても、政権を仕切り、先の先までを読み、仕掛ける「集団」がいる。今、都議…

久々の朗読会

2月以来の朗読会だった。 宮沢賢治の『注文の多い料理店』。 カミさんとも話したが、これは、中央から地方へ様々な名目でやってくる、いわゆる「役人」への、皮肉なのではないか。彼らは一様に権力と金を持って田舎へやってくる。そして、また、中央へ帰っ…

We will win.

獣医の悟郎さんがチビスケの予防注射にやってきた。 チビスケは家の裏の草むらで寝ている。抱き上げて玄関まで来たら、異変を察知したチビスケが猛烈に暴れだした。腕を何か所もひっかかれて血が流れた。消毒薬をつけていると、 「まず、水で洗ったほうがい…

ピースパレード

昨日の日曜日、「共謀罪」に反対するパレードをやった。 市役所裏の駐車場から天草信用金庫までの約1キロの往復。歩いている人はほとんどいない。たまに自転車の中学生や高校生とすれちがう。日曜日の午後3時半ごろは、車だって多くはない。そんな中を総勢…

金子のおばあちゃん

隣り、といっても50メートルは離れている。その金子のおばあちゃんが、夕方近く満面の笑顔でやってきた。 「今日、ビワをちぎりに行ったもんなあ。そんで、これはおすそわけ」 袋はもう一つある。 「これは今とってきたうちのキュウリ。ゆんべの『ためして…

やぎさんゆうびん

このところ、一つの童謡がぐるぐる回っている。 『やぎさんゆうびん』がそれだ。 歌詞は、こうだ。 やぎさんゆうびん 作詞 まどみちお 作曲 團伊玖磨 しろやぎさんから おてがみついた くろやぎさんたら よまずにたべた しかたがないので おてがみかいた さ…

カミさん、大阪へ行く

関西芸術座の新屋英子さんが亡くなって一年が経つ。 明日、大阪のホテルで『偲ぶ会』が開かれる。カミさんはこれに参加するために今日、大阪に向かった。三角駅発12時32分。夕方、ホテルに着いたと連絡があった。ホテルの17階で、大阪の街並みの向こうに…