雨の旅立ち



 あいにくの雨となった今日、調査旅行を前に帰省していた娘が口之津に向けて旅立った。
 どことなく「研究者」らしくなったじゃないか。与作がいたら、そう言うだろう。
 
 それにしてもこの国の現状は目を覆うばかりだ。それは、政治においても教育においても、労働や社会保障においても同時進行だ。ひたすら破滅に向かっているとしか思えない。
 
 今日の昼のニュースで、アメリカのフロリダの高校での銃の乱射事件を伝えていた。生徒、教師を含めて17名が死亡し、3名が重体だという。行き場のない若者は世界中で増え続ける。同じように行き場のない老人もまた、増え続ける。
 
 私たちが望んできた社会は、こんな社会ではなかったはずだ。ヒトは昨日よりも明日、明日よりも明後日と、賢くなっていくのではなかったのか。

 ヒト進化論は否定され、ヒト退化論が登場するだろう。
 アベやアソウやスガを見るたびにそう確信する。