この社会


どんどん薄っぺらになっている気がする。
許容範囲が狭くなり、懐は浅くなり、つまりは、息苦しい。

カミさんが知り合いの不動産屋をたずねた。
「車三台がとめられて、ネコが飼えて、そんな家はないでしょうか。」
「ない、ない。そもそも猫がいるというだけで99%ダメ。ネコ被害の修復に120万円かかった家もあった」
「そ、そうなんですか」とカミさん。
「あんたたちの住んでいる家は、天国みたいなもんじゃないですか。不具合があるというと、すぐに大工さんが来て修理してくれる。今時、大工さんがすぐ来てくれるなんてないよ」

たしかに、それもそうだ。

チビスケは昼間の暑い間、日陰の草むらでひたすら寝ている。