この頃


 一昨日は、久々の苓北での飲み会。名目は『観月会』。


 


 みんな歳をとった。哲ちゃんたちの連れが六十八となる。シゲキさんは、大腿骨の手術・入院から昨日帰ったばかりだ。

「来年は古稀の祝いばせんばんな」
「来年はまだ六十九じゃなかと。一年早かばい」
「なんの。祝い事は数えですっとばい」
 わきからキクさんが口をはさむ。
「ところで、なんで古稀というとな」
「そんなに長生きするのは、古来稀なり、からきとるってばい」
「まて、まて。おれたちの同級生は250人からおったぞ。50人くらいは死んだかもしれんが、まだ、200人から残っとると思う。稀でもなんでもなかぞ」
「じゃ、古稀はやめて喜寿まで待つか」


 政治はドタバタしている。混乱の極みといったほうがいいか。


 それでも、一条の光を探して前へと進む。その決意だけはしておく。