山の暮らし

山といっても市の中心部から車で10分くらいだ。
山に向かって走って、途中右に入って、100メートル。突き当りを左へ200メートルで着く。不思議な空間だ。

玄関先に蔓状のものが伸びてきて、じゃまっけだと思っていたら、それは白い藤の花の先端だった。今日初めて気づいた。


家の周囲に、野焼き場が三か所。





周辺のツツジの種類は、およそ四種類。今はこれが満開。


いまから23年前の5月、カミさんは乳がんの手術を受けた。山はむせるような新緑に輝いていた。僕は病院の屋上から山の精に祈った。新緑よ、輝く命よ、その命の力を少し分けてくれないか。

いま、ぼくらは新緑の只中に居る。