フクロウの声が聞こえる



夕食がすんで、あまりの静けさにボ−ッとしていると、遠くで
「ホウ、ホウ」と声がする。しばらくして、また、「ホウ、ホウ」。
フクロウだろう。初めて聞いた。

先日の夜には、台所の窓に何かがぶつかる音がした。食事中のことだ。外は三日月から2日ほど経ったころで真っ暗だ。窓を背にしていた僕には見えない。
「茶色の羽が見えた」とカミさん。「鳥よ。しかもかなり大きな」

これもフクロウだったのだろう。


与作とチビスケは元気だ。
木の枝に顔をスリスリする与作。見守るチビスケ。

「まだ、子どもね」
チビスケの目は、そういっている。



今日、友人がきた。かなり丁寧に道順を説明したのだが、どうも不安が残った。途中まで出て行って友人を待った。
「よかった。私ひとりじゃ、絶対にこれなかったわ」

先週も、元トラックドライバーだった友人が来たが、行き過ぎて電話してきた。
「案内看板をつけてよ」という。

看板をつけるのはいいが、ここにはうちも含めて四軒の家があるのだ。うち以外の三軒の了承をとらないといけない。

看板のデザインは決まっている。