上空の風と地上の風


上空の雲は南西からの風に流されている。ところが、地上の風は、ほぼ北から吹いている。


我々は地上で翻弄される。
高みの風の向きなど、そもそも見ないし、見えない。

「人は、自分の目の高さ以上のものは見えない」

こういったのは、シモーヌ・ヴェイユだ。


夜になって月が昇った。
月齢では十三夜だが、ほぼまん丸の月だ。

十三夜姫の話を思い出した。


そしたらこんな月も。