願い石

どうも毎日鬱々としていていけない。
外界は日増しに寒くなってくる。この寒いさなかに総選挙だなんて、もっと寒くなるようだ。鬱々の原因の最大のものは、総選挙だ。
前回、少しは変えてくれるだろう、と思って民主党に投票した。ところがどうだ。今思えば民主党は、おれみたいなやつのガス抜きでしかなかった。この国には、背後にいてしっかりとこの国の政治を牛耳っている奴らがいる。
コスプレオタクの橋下が、石原チン太郎と組んだが、おそらくシナリオ通りなのだろう。
それにしても『日本未来の党』は、おれには日本という文字が気に食わない。政党名の初めに「日本」をつけたがるやつが気に食わない。どうせつけるなら「子どもの」とつけてくれないか。漠然とした日本ではなく、一人一人の子どもの未来を守り、育むことを政策の中心に持ってくる党であれば、迷わず投票する。
今日、そんなことをぶつぶつ呟きながら、浜辺で石を拾った。

目の前にあるこの石がここにあり、おれに拾われるまで、いったい何万年の時間が経ったというのか。
堆積と隆起を繰り返し、地層からはがれおちて、今、目の前にある石。
ダイナゴン・アベ殿は、歴史からなにを学んだのか。

弱い雨が降り続いている。
この石は、「願い石」と命名しようと思った。