羊角湾に白鳥?

カミさんが歯医者に行くというので、河浦町までアッシー。なぜ、三十分もかけて河浦まで?というと、ここに良心的、誠実、かつ腕のいい歯医者さんがいるからなのです。
カミさんの歯医者通いは長く、これまでも実にさまざまな歯医者のお世話になってきました。
東京の板橋では、下町の一角に谷歯科医院というのがありました。歯科大学で教えてもいるというがっしりしたおじいさん先生でした。受付、なし。看護婦さん、なし。たしか、レントゲンもなかったような。でも、確かに名医でした。
天草に来てからは、おもに天草の中心地である本渡の歯医者のいくつかにかかっていました。でも、どうしてもしっくりする歯医者がいなかったのです。そんな中、巡りあったのが、河浦町の歯医者さんだったのでした。
で、カミさんが歯医者で治療している間、ぼくは冬の羊角湾の写真でもと思い、干拓地の防波堤へ。写真を撮っていると、視界の隅に白いものが見えます。

どう見ても、白鳥です。
白鳥が飛来するのは、関東から北の地方とばかり思っていました。現に、天草に来て二十年を過ぎて初めてみる白鳥でした。

白鳥は狭い側溝にも入り込もうとするし、民家の排水口にもくちばしを突っ込んでいます。

白鳥は一羽だけのようです。羊角湾の水面にはたくさんのカモが群れています。カモ科カモ族の一員として、カモに交じって飛んできたのでしょうか。
春には無事、シベリヤへ帰れよ、と思わず話しかけてしまいました。