天草は北海道より寒い?




 昨日、北海道から市川弁護士さんが来た。東京・羽田を経由して、熊本空港着が夕方六時。熊本の弁護士さん二人も空港で待ち合わせて、一路、天草へ走る。途中で夕食をとり、河浦の宿泊先へ着いたのは22時。
「真っ暗だね」と市川弁護士。
そうです。天草は遠くて、暗い。
翌日、天草・河浦の路木ダムの建設現場を中心に見て回った。
 天気はほぼ快晴。気温5度。市川弁護士は寒いという。
「おれ、風邪ひきそうだ」
北海道はもっと寒いでしょう、というと、
「そうね、昼間の最高気温がマイナス4度だったりするけど、部屋は暖かいよ。だいたい20度くらいはあるかな」。
「じゃ、部屋ではセーターで過ごせるとか」
「ところによってはセーターもいらないかもしれない」
「うちは部屋の中が5度くらいで、ストーブをたいて10度くらいかな」
「天草の人って、我慢強いんだな」
「湯たんぽ抱いて冬を過ごす中井さんもいますよ。ね、中井さん」
「アハ。ぼくなんか、この時季はいっぺんに3日分くらいの飯を炊いちゃう。だって、燃料がもったいないでしょう。今日だってどこかでお昼を食べるかも知れないと思ったので、弁当持ってきましたもの。昨日の飯だけど」
 後ろから加藤弁護士が耳打ちする。
「あの人は玄米とお釜を持ちこんで農水省に20日も居すわったというツワモノですよ」
「おれ、やっぱり風邪だわ。クラクラしてきた」