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やっぱ、あったかいにゃ。

 寒くなってきた。

昼間はいいが、朝晩は室内でも13℃くらいまで冷える。

車の後ろのドアを開けておくと、いつの間にかネコたちが入り込んでいる。

夜寝る場所として、風が防げて、暖かい場所が必要になってきた。

 

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秋のキリシタン公園

久しぶりにキリシタン公園に行った。

ここはその昔、本戸城があった場所だ。

そして、ここへ来ると500年前の光景が思い出される。

1589年、戦国の時代で、秀吉の時代でもあった。

宣教師ルイス・フロイスは、実に細やかに書き残している。

 

「その日行なわれた攻撃はあまりに頻繁であり、城中の人々は、労苦、および連日に渡る徹夜のために疲労困憊し、ついに敵は城壁の一辺を壊すにいたった・・・。

 戦局がこのような状態にあって、すでに極度の危険に瀕していた時に、籠城していた婦人たちは驚嘆すべき行動を示した。それは日本において長年にわたり、崇高な行為、また偉大な賛辞に価するものとして語り伝えられることだろう。

それは次のようであった・・・。

城主ドン・アンドレとドン・ジョルジの妻女、およびその娘や息子の嫁たち、またその他の貴婦人たちは、すでに自分たちの夫や親族のあるものは傷つき疲労し、また他のものは戦死を遂げてしまい、もはや人間的に救われる道はなく、しかも武器を手にして対処するしかないことを知ると、三百人ばかりの婦人たちは集合し、自分たちが直面している切迫した危険を明白に認め、女性としての本来の弱体と臆病さを忘れ、勇敢な女侍のように全員が一丸となって戦局を盛り返し、自ら力の限りを尽くして敵に抵抗しようと決意した・・・。」

 

「彼女たちはその目的で武装し、すでに疲労し負傷している息子や夫たちの前方に進み出て、死ぬまで戦い、あるいは敵から勝利を勝ち取ろうと健気にも覚悟した。かくして彼女たちはほとんど全員がすでに告白をすませ、娘であると既婚者であると寡婦であるとを問わず、より自由に、妨げられず戦えるようにと全員が髪を断ち切り、その長衣が邪魔にならぬようにと、慎み深く裾を必要なだけからげた。あるものは鎧をまとい、他のものは太刀を帯び、またあるものは槍とか、その場で入手できた種々の武器でおのおの身を固めた。大勢のものが冑をかぶり、コンタツのロザリオや聖遺物を頸にかけた。彼女たちの多くは、泣きじゃくり涙にくれる乳飲み子や子供たちを家に残していたが、母性愛をも忘れ、全員は挙ってイエズスの御名を唱えながら、勇猛心を奮い起こし、最大の激戦が展開している戦場を目指してまっしぐらに突入した・・・。」

   ルイス・フロイス『日本史』より