雲がうまれるところ

風と
山と
雲と
さらに 海と太陽と
はたして きみはどれだろう

南西の方角へと吹き抜ける 風か
地下深くのマグマに通じる血脈を持つ 山か
今日の偶然がつくる 雲か

海は語らず
山は 空色の沈黙のまま
風が頬をなで
ささやく

きみはわたし
わたしはたくさんの わたし