ほめごろしのよっちゃん
ほめごろしのよっちゃん
どうも影でささやかれているらしい。
でも、ほめるというのは、お世辞をいうのとはちがうのだ。
どこがちがうのかというと、ほめることは自分を認めつつ、相手を認めることなのだ。
お世辞は、自分を限りなくおとしめてしまう。
イギリスの詩人でシェレーという人は、私は天使も口説ける、といったそうだ。
言葉の限りをつくして、ほめる。
すると、天使でも口説けるのだと。
たとえば、民主党が自民党をほめる。
自民党が共産党をほめる。
公明党が社民党をほめる。
これだけで、日本の政治情勢はがらっと変わると思わないか。
いやいや、変わるのは日本だけではない。
ブッシュ・アメリカがサダム・フセインをほめていたらイラク戦争は起こらなかった。
イスラエルとパレスチナがお互いほめあっていたら、現在の状況は一変する。
キリスト教がイスラム教や仏教をほめる。
仏教がキリスト教やイスラム教をほめる。
ぼくたちが目指す世界は、そんな世界じゃないのか。
・・・と、ほめごろしのよっちゃんは思うのだ。