死んだ兵士の残したものは


自分が生きている現実に関われるということ。
渚を歩いていて、谷川俊太郎の『死んだ男の残したものは』という歌を思い出していました。


死んだ男の残したものは
一人の妻と
一人の子ども
他には何も残さなかった
墓石一つ残さなかった


死んだ女の残したものは
しおれた花と一人の子ども
他には何も残さなかった
着物一枚残さなかった


死んだ子どもの残したものは
ねじれた足と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった


死んだ兵士の残したものは
壊れた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

・・・
長谷川きよしはこんな風に歌います。
作曲は、武満徹です。
http://www.youtube.com/watch?v=kLThp2qMgDQ&feature=related