第35回天草環境会議

 これは竹下景子のサイン入り色紙。
 春の頌徳祭で苓北に行った際に事務所で見かけた。色紙には、2017年11月27日とある。
 
 昨夜、環境会議の準備会があり、その謎が解けた。

 原田正純さんと竹下景子さんは知り合いだった。おそらく「水俣病」を通してだろう。
 去年11月、色紙の日付のときは、『水俣病60年』の集会があった。その集会で司会をしてくれたのが、竹下さんだった。
 天草からは哲ちゃんをはじめ幾人かが参加したのだろう。集会が終わり、飲み会が始まる。そうなると、哲ちゃんの出番だ。脳細胞は一気に若返り、脈打ち、血液は川底の丸くなった石の上を流れる水のようにもなめらかに、時としてつややかに流れ始める。これに漁師の田嶋さんが加われば、もう天下無双の赤鬼と青鬼の漫才コンビ誕生となり、地獄の閻魔さまも涙を流して笑うことになる。
 そして、きっとそんな中で今年の環境会議の話も出たのだ。
 世界の中心は苓北だと信じて疑わない哲ちゃんが、苓北弁でしゃべる。竹下さんは半分もわからない。
 「天草環境会議のことは、原田先生からも聞いていました」なんて竹下さんが言おうものなら、もう、今年の環境会議までの道筋はついたも同じだ。
 
 「竹下景子が来っとばえ。100人は集みゅうた」 
 しかし、酔っぱらった哲ちゃんは、だれよりも早く寝てしまった。