古い火鉢


この火鉢が使われていたのは、おそらく4〜50年前のことだと思う。実家の納屋の隅っこにあったものを引っ張り出して持ってきた。修理して使えるものなら使いたいと思う。ぼくの父親は役所勤めで、こんな火鉢を作る時間も技術もなかったと思う。とすれば、これを作ったのは、父の父、つまり、船大工だった孫一爺さんであるだろう。

孫一爺さんは、戦後まもなくして死んでいる。確か、昭和24年と覚えている。とすれば、孫一爺さんがこの火鉢を作った時期は、昭和10年前後だろう。ぼくの母親が昭和2年の生まれで、今年89歳になる。予測通りだとすれば、火鉢は80年間にわたってこの地上に存在していたことになる。

木の部分は虫食いだらけで、内貼りのトタンはボロボロにさびている。明日からの二日間を火鉢の修理にあてる。


写真は、今日の雲仙普賢岳


カメラが、なんとなく復活しました。ピントが甘くなっているものの、もうしばらくは使えそうです。三週間放置して、乾電池を充電し、レンズをアルコールで拭き、「さあ、もうひと踏ん張りしようぜ」と声をかけてスイッチを入れたら何とか動いてくれました。カメラへの出費は先送りになったようです。