与作の思い出


与作が昨夜、息を引き取った。
ほぼ、5年一緒に過ごした。

正月までは元気だったのだが、1月の後半から急激に悪化した。
悟郎さんの往診が4回。こちらから行ったのが一回。

昨夜、カミさんが帰ったのが夜9時半過ぎ。ぼくは、「ピース天草」の世話人会だったが、欠席した。
「うちの猫が死にそうなもんで」と言い訳した。

7時ごろ、一人で晩飯を食っていたら、与作が膝に乗りたいとやってきた。足取りはふらついている。飯を食っている間中、膝の上にいた。塩鮭をつまんで与作の口に近づけたが、もう、口を開く力もないようだ。

その後、与作は自分の寝床に行った。ぼくは茶碗を洗い、与作を確かめる。息はしているか、と。

カミさんが帰った時も与作は寝床にいた。
呼吸が弱くなっているようにも見えた。

それから1時間半後、与作は息を引き取った。

5年前の夏の写真。