大陶磁器展


今日が最終日だった。
カミさんと午後に待ち合わせて行ってきた。
最初に会ったのは、鹿児島の陶芸家。彼と会ったのは3年前だ。銀天街で陶磁器展に合わせてイベントをやった。そこへ彼は来ていた。そして、ほとんど、なにも売れなかった。彼のコーヒーカップをカミさんが買った。青や赤の積み木細工のようなカップだった。「ありがとうございます。これ、使ってください」と、刺身の時のしょうゆ皿をおまけに二枚つけてくれた。これは今でも重宝している。

次に会ったのが、どういうわけか、ぼくのことを「師匠」と呼ぶ佐賀の陶芸家だ。彼との出会いは5年前だ。ぼくは銀天街で竹とんぼを売っていた。通りかかった彼が、竹とんぼを飛ばして、「師匠!」といったのだ。3年前に阿蘇でも会ったが、やはり、「師匠」だった。おいしいお茶が飲みたいね、と言っていたカミさんと彼の急須を買った。5000円也。この先、お茶を飲むたびに彼のことを思い出すだろう。その彼の横顔。

高浜の江浦さんともあった。
息子が作業療法士の道を歩んでいること。10月の大雨で裏山が崩れたこと。大事な資料は車に積んでいて、いつでも運び出せるようにしていること。

その、江浦さんの奥さんの祈りの陶板。