遊びを覚えたチビスケ

籐製の長椅子がある。
ずっとぼくが使っている。
この前にチビスケがやってくる。
チビスケは少し目を細めるようにして、ぼくを見る。
遊ぼうといっている。
右手を置く。チビスケが飛びかかる。
ぼくは手を引いて、チビスケにタッチ。
チビスケは部屋をぐるりと回って、また、長椅子の前に来る。


そういえば、先代のクロスケはぼくの腕にかじりついていた。
「ネコのDNAがあるのかなあ」
と言ったら、
「ヒマものどうしのDNAでしょ」と、一喝された。