2010-02-07 砂のお家(うち) 詩 潮が満ちてきます 砂のお家が しずかに しずかに 壊れていきます 翌日の砂浜には お家があったあたり すこうし砂が盛り上がっています じきにそれもなくなるでしょう こうして私は砂粒に紛れ 打ち寄せる波に洗われて 走り回る子どもたちの裸足の足を受け止めるのです 気持ちいいよ お母さん 母さんも裸足になりなよ そしたら二人で 砂のお家作ろうよ 春の海では 時は止まり 一瞬のうちに全てが了解されます