クリスマスの夜に


あなたはゆらゆらゆれながら
そこに立っているだけでいい


100年に一度
天女が水浴びに来る
そして 羽衣をあなたにかける


あなたはそこにそうして
立っているだけでいい
ゆらゆらゆれながら
でも 倒れないで
立っているだけでいい


恥ずかしげな人ほど
早く死ぬのはなぜか
やさしい人ほど
苦労するのはなぜか
二千年経っても
答えはない


あなたはゆらゆらゆれながら
そこに立っているだけでいい