蛾の重さ

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夕べ、どこからともなく蛾が舞い降りてきた。

蛾は、羽を震わせている。なにかを必死で訴えているようでもある。

なんだろう?なにを伝えようとしているのだろう?

 

そういえば、以前書いた虫の詩があったな、と思った。

 

詩集『見えないところで』より

 

 遊ぼうと思っただけ

 

遊ぼうと思っただけなのに
あなたはわたしを叩いた
顔の周りを飛ぶのは 親愛の挨拶
わたしは この世界について
わたしの知っていることを 伝えたかっただけ
わたしはあなたを選んだ
でも あなたはわたしを選ばなかった
あなたの一撃でわたしは窓まで飛ばされ
羽の片方が折れてしまった
遊ぼうと思っただけなのに
今日の暑さと明日の朝露の話を
あなたとしてみたかっただけ

ただ 夜になって 
灯りのもとに歩み出たわたしを 
あなたはそっと手のひらにのせた
それで わたしは伝えることができた
わたしはあなたと遊ぼうと思っただけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野草の名前

たとえば、タンポポはなぜ、タンポポというのですか?と聞かれても困ってしまうでしょう。では、オオバコは?ユキノシタは?

6月も半ばを過ぎたこの時期、咲いている野の花はそれほど多くはありません。

そこで、この花です。2年前に家の下の道端から採ってきてプランターに植えていたものです。この花の名前、乏しいぼくの知識の中にはありません。

それでは、ぼくだけの名前を付けようと考えていました。

今日、名付けました。

「ミダレサトスミレ」

見てやってください、こんな花です。

 

 

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クワガタムシのばか力

水が入った洗面器にクワガタムシがはまって出れないでいた。

この洗面器、包丁を研いだり、ナイフを研いだりするために常時水が張ってある。

ぼくは、人差し指をクワガタムシのお腹のあたりに差し入れて、そっと持ち上げた。

その瞬間、クワガタの角が、ぼくの人差し指をはさんだ。はさむ力がだんだん強くなっていく。握力測定を思い出してほしい。中学時代の記憶では、右が30㎏、左が25㎏だったと思う。クワガタの角は5から10、10から15㎏と強くなっていく。あわてて引き離そうとしたが、脚が、これまた、人差し指をしっかり捕まえていて、こちらも相当の力だ。やっとのことで引き離した。人差し指の先端からは、血が流れた。

それにしても、なんという力だ。

こんなのが100匹も集まって力を合わせたら、かなりの大木でもへし折ってしまうのではないか。

人差し指に絆創膏を巻きながら、なぜか、山本太郎を思った。

 

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石書き 再び

以前に書いた石書きを出してみた。

これを書いたのは、7,8年前だろう。市内の小松原にいたころだ。石を拾ったのは、新和町の海岸。

一度だけ五和町の陶芸家の庭先で展示販売したことがあった。そうそう、その時、ダルマと一緒に豚を飼いながら彫刻もやる大橋さんが「あら、おもしろい」と言って買ってくれた。

今日、そいつを引っ張り出して見ていた。

秋の『大陶磁器展』で並べてみるか。

 

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フリフリ音頭

夏には選挙があります。

夏はまた、盆踊りでもあります。

今年の夏はこれでいきましょうか。

 

   フリフリ音頭


あぁ、フリ、フリ、フリ、フリ

で、で、できないじゃすまされぬ
暮らしをまもる
人権と平和をまもる
フリだ、フリだ
人はフリにだまされる
それ、フリ、フリ、フリ、フリ

 

で、で、できないじゃすまされぬ
福島原発事故
広がる放射能汚染
フリだ、フリだ
人はフリにだまされる
それ、フリ、フリ、フリ、フリ

 

で、で、できないじゃすまされぬ
北の拉致問題
会ってきましょ金ジョンウン
フリだ、フリだ
人はフリにだまされる
それ、フリ、フリ、フリ、フリ

 

今日はここまで。

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楽しいことを考えよう

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11月の大陶磁器展への出展締め切りが、明日10日に迫った。

応募用紙には作品の写真添付の欄があって、今日、この写真を撮ったところです。

それにしても、と思います。

朝がくるのが待ちどうしくて、わくわくして起きたことが何回あっただろう、と思います。67年の人生の中でです。

それで、例えば『天草アートフェス』みたいな企画は考えられないかと、悶々としています。

場所は、例えば廃校になった学校です。

出来れば来年4月。

産直の野菜があってもいいし、おでんや焼き鳥があってもいい。このあいだ「山野草を食べる」というイベントをやりましたが、春だと野草の天ぷらがあってもいい。

コンセプトは、「アートで生きよう」。

なんかできないものかと考えています。

 

 

 

虫の季節

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5月になった。

命輝く新緑の季節だが、すでに虫に二回刺された。

最初は右手の小指の先。外で作業するために手袋をつけた。ヤツは手袋の中の小指の先にいた。多分、蟻だと思うが姿は確認していない。見る間に右手の甲がグローブのようになった。それは夕方までにはもっと広がって、肩から下の右手全体が腫れた。

それから10日ほどして、今度はムカデに同じ右手の人差し指をやられた。

右手の甲は再びグローブ状態になった。

ムカデに関しては油断があった。風呂を洗おうと蓋をとったら蓋の下の浴槽に張り付いていた。そいつをピンセットでつまんでカミさんに見せた。

「ほら、こんなのがいたよ」

そして引き返そうとした瞬間、そいつは頭を振って人差し指をかんだ。カミさんが飛んできてムカデをスリッパでたたいた。かまれた指には血が丸くあふれた。

 

前途多難の予感がする。