砂上の楼閣


 昨夜の地震から一日が経った。
 天草でも揺れたが、震源地に近い益城ほどではなかった。
 夕方、スーパーで偶然「息峠焼(いこいとうげやき)」の岡田さんに会った。
 「揺れたなあ」と岡田さん。
 「棚から焼き物が落ちたりして…」
 「いや、幸い、それはなかった。でも、揺れた」
 「お互い無事で何より」
 「さあ、よかったのか、どうか」

 
 命は、確かに燃えている。
 しかし、それは、風の一吹きで消えるものでもある。
 しかし、また、人はそのことを知っている。
 le plus faible de la nature

そう、自然界の中で最も弱い存在としての人間。
 L’home n'est qu'un roseu



スミレの種?と半分の月。