春は気まぐれ

暖かい日があったり、寒い日があったりと春先は気まぐれなものだ。

そんな中、スミレの紫に息をのむ。

花といえば、この花も小さくてきれいだ。

ブロッコリーも花をつけた。これは明日切り取って、てんぷらにしよう。


 足元に蝶がとまった。カメラを向けても逃げない。最近の残飯鳥のようだ。この残飯鳥、最近では逃げないどころか、玄関先まで来てクワックワッと鳴く。あきらかに催促している。残飯を持って出ると先回りして待っている。残飯鳥との距離一メートル。
「あのなあ、南か北かは知らないが、おまえはもうじき帰るんだろう。食ってばかりだと太って飛べなくなるぞ」
「それだから、貯め食いしてるんでさあ」
「バランスの問題だな。ところで、来年も来るか、ここに」
「それは風まかせってことで。でも、おれじゃない誰かが来てもよろしくお願いします」
「それは約束する。運よくおれが来年の春まで生き延びていたらな」


 タラの芽が、少し、成長した。