2015-06-02 カエルと虚空蔵菩薩 日記 庭にカエルがいた。 えらく悟った顔をしている。 「おぬし、ただものではないな」と聞いてみた。 カエルは答えた。 「虚空蔵菩薩、それがおれの真の名だ」 「虚空蔵菩薩といったら無限の智恵と慈悲の菩薩じゃないか」 「さよう」 「それがなんでまたカエルの姿でいる?」 「お前と話をするためだ」 「なんでおれと話をする?」 「おまえは悩んでいるだろう」 「そう言われれば、そう、悩んでいる」 「お前の悩みはじきに解決するだろう」 「だったらいいけど」 「大丈夫だ。心配するな。今日はそれを告げに来た」