倉岳山頂

どうもこのところ山に縁があるようだ。
5月1日には、『森と川と海の観察会』の下見に古江岳に登った。
で、今日はパトロールを兼ねて栖本へ。小ヶ倉観音から5キロほど山道を登ると倉岳の山頂につく。標高682m、天草の最高峰だ。


海を眺めていたら昔書いた詩を思い出した。

詩集『見えないところで』より



 春

あのあたりに小さな島が見えるはずですけど
その島から三キロメートルほどむこうには
平たい談合島も見えるはずですけど
さらに海を隔てて
九州山地が憧れのように見え
その上には昼間の月も見えるのですけど

ほら ごらんなさい
あなたがあまりに長いこと座っているものだから
萌え出たばかりの草がすっかりつぶれてしまいました

海の中では鯛族が
頭を振りながらこちらを目指しています

乳色の大気があなたと私を包み
世界はすっかり二人ぽっちです