展示会

知り合いのやきもの屋さんの軒先を借りての『竹トンボ』の展示即売会です。
子ども連れだと100%買ってくれます。
「一個だけですよ」
念をおすお母さん。
そうかと思うと、
「これとあれとこれと・・・・」と5本の竹トンボを握りしめてくる子どももいて。
名前は大河くんといった。
「タイガ?」と聞いたら、「ええ、大きい河と書くんです」とお母さん。
4歳。200×5は1000円。お母さんは、にこやかに1000円を渡してくれた。
きみはいい家族に恵まれて、いいなあ。


ふと、気づくとダルマが座っていた。フィアンセと一緒だ。
「今、一緒に暮らしています」とフィアンセ。「まだ、籍は入っていませんけど」
ダルマは、ぼくとほぼ同じ歳のころだ。一方のフィアンセは30代後半か。ダルマは、元レーサーだったと聞いたことがある。その昔、主に海外で名をとどろかせたらしい。今は山奥で豚を飼っている。
「そうか。おめでとう。これは、ぼくからのプレゼント」
そう言って、ぼくは「あした天気になあれ」の石書きを渡した。
「ありがとうございます。神棚に飾っておきます」とフィアンセくん。
「いろいろ あって 朝のお茶」
こっちのほうがよかったか。


基本、引きこもりのぼくが、たまに外に出るといろんなことに遭遇します。