光の粒子となり

 

やはり、原田正純氏がいない環境会議は、さびしい。



 
 前夜までの風雨が、早送りのビデオを見るように見る間に晴れていった。そして、環境会議が始まる午後には、青空のもとにセミが鳴き出した。



 
 『水俣学』の今後を引き継ぐ熊本学園大学花田昌宜教授が開会のあいさつ。
 群馬大学の西村准教授のていねいな福島レポート。とくに、福島から群馬へ避難してきた人たちへの目配りには、女性らしい温かさが感じられる。




光の粒子となり


あなたは 光の粒子となり
不知火海できらめく無数の光のひとつとなって
ともに海で笑い
クラゲとともに漂い
やはり 海と人間を考える
同時に国家と企業と
そこで暮らす人々と
なによりも子どもたちに思いをはせる


原田正純の光跡は
水俣にはじまり
水俣の海に還る