カナリヤの子どもたち
カナリヤという小鳥をご存知ですか。
そう、あの黄色い色をした小さな鳥です。
昔、といってもそれほど遠い昔ではありません。石炭を掘る炭鉱夫たちは、坑道の奥に行くのにかごに入れたカナリヤを持って行きました。
なぜ?
そこに酸素があるかどうか、カナリヤが教えてくれるからです。
「フクシマ」は、さまざまな現実を私たちにつきつけます。
戦後、CIAがナカソネとヨミウリを取り込んだこと。
あるいは合衆国は、ヒロシマとナガサキに罪悪感を感じたのかもしれません。
原子力は、原爆をつくるだけではなく、電気もつくれるのだと。
そのために研究者の養成と資金の提供は惜しまない。
合衆国と日本との歴代政治家の密約。
現状をみると、自民党政権から民主党へと政権交代があった後も、密約の効力はなおこの国を縛りつけているように思えます。
ハマオカは、トカゲの尻尾切りでしょう。
わたしには子どもたちがカナリヤに見えます。
かすかな明かりに照らされながら先頭を歩く子どもたち。
まったく、なんという世界を私たちは生きているのでしょう。