2019-01-01から1年間の記事一覧

談合島

集まって話し合うことを談合という。 その昔、この地方では一揆があった。島原・天草のキリシタンの乱とも一揆ともいわれる。1637年のことだ。 そのさいに島原方と天草方が集まって協議をした。この島は天草、島原の中間点に浮かぶ。父親の世代までは、この…

手羽先の先丼

今夜のタヌキ食堂のメニューです。 どんぶりに飯をよそって、昨夜のサバの味噌煮の残った煮汁をかけ、今夜のうどんのダシに使った手羽先の先をのせる。それだけです。 ただ、タヌキは待っているのです。どんぶりを持って表に出ると、小枝の触れ合う音がして…

止まる

3,4日の間、壁の同じ場所にとまっていた蛾が床に落ちていた。 拾って写真を撮った。 動き始めたばかりの春の中、止まってしまった命を思う。 わたしたちは、命のつながりについて何も知らない。 そのことを恥ずかしいと思う。 せめて今夜は止まってしまった…

動く

いよいよ春が動き始めた。 しかし、春はずっと準備していた。たとえばスミレは、冬の太陽の光を集めて、白い地下茎を伸ばし、タラの木は、そのトゲの先端で極微細の光の粒子を数えていた。 動く、とはこういうことだ。

タヌキ食堂

今年は春が早い。 ウグイスの初鳴きは、2月25日に聴いた。 桜が咲くのも早いだろう。キリシタン公園の桜のつぼみも膨らんでいるようだ。 チビスケは陽だまりを見つけては、寝てばかりいる。 問題は、タヌキだ。 夜8時ごろのタヌキの食事が恒例化してきた…

春霞

さあ、春ですよ。 どこか遠いところからささやく声がする。 これから先、どんな春を過ごし どんな夏を迎え、どんな秋を待つのか。 それにしても 春はかなしい。 厳しい冬を懸命に生きた命が力尽きるのが、春だから。 春霞は、生と死の境界をも あいまいにし…

潮騒

地域の雑誌(年一回発行)に『潮騒』というのがあって、ぼくもこれまでに幾度かつたない詩をのっけてもらった。 先日、『潮騒』の編集委員をやっている知り合いから、詩を出してくれないかと電話があった。ぺージが余っているのだという。来週の水曜日くらい…

『華氏911』

マイケル・ムーア監督の『華氏911』を久しぶりに見た。 見ながら、これは最近の、この国の状況に似ていると思った。国民を不安な状態にさせる。貧困家庭の子どもたちを軍隊へと導く。 世界には、富裕層と貧困層がいて、そもそも貧困層の人の命を命と思わない…

 占い師聞き書き

2019年になりました。 おめでとうございます。年頭からアベのウソの洗礼を受けてしまいましたが、お変わりありませんか。 まったく、ウソよけ帽子やウソよけコートが必携になりました。 でも、いましばらくの辛抱です。わたしの占いでは、遅くとも来年の3月…