バンカラということ

先日、車の運転中に、吉田拓郎、詩・曲の「わがよき友よ」が浮かんできた。

かまやつひろしが歌っていることが多かったとも思う。

 

  ♪下駄を鳴らしてヤツがくる

   腰に手ぬぐいぶら下げて

   学生服にしみ込んだ 男の匂いがやってくる

 

以下はバンカラについてのぼくの勝手な解釈。

バンカラは、ハイカラに対してのアンチテーゼだろう。時代は、大正末期から昭和の30年くらいまでだと思う。多くは、旧制中学や旧制高等学校が舞台である。

ということは、吉田拓郎にしても父親の時代だろう。

その間には戦争があった。

イカラさんもバンカラさんも、多くが死んだ。

あるいは、富国強兵を支えたのが、バンカラだったのか?

個人的には違うと思いたい。第一、バンカラは少数者だ。100人中、いても2,3人だ。異端であり、異邦人だ。安富歩風に言えば、無縁者ということになるかもしれない。

また、あるいは、ハイカラはその多くが女性で、バンカラは男、という区別だったのか。

バンカラのバンは、野蛮の蛮だろう。その蛮族の男がハイカラな女性に声をかけられる。

 

   ♪かわいいあの子に声かけられて

    ほほを染めてたウブなやつ

   ・・・・・・

いまでは死語になったバンカラだが、どこか懐かしさを覚える。

しばらくは車に乗るたびに思い出しそうだ。

 

写真は、今日の千巖山からの眺望。夏の雲仙普賢岳

 

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